氷ノ山敗退(三の丸まで)

氷ノ山敗退地図
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  • 山行日:2015年01月10日

    コースタイム

    若狭氷ノ山スキー場リフトトップ→三の丸(ピストン)

    距離:1.6km(片道)
    登:2.5時間 下:2時間

    注意事項:厳冬期の氷ノ山は天候が崩れやすい

    稜線は高原地帯でホワイトアウトになると迷いやすい

    コースタイム時間はラッセル時間込みと、スキー場歩き時間を含む

    アプローチ: マイカーのみ、中国自動車道・山崎ICより国道29号線を鳥取方面へ向かい、新戸倉トンネルを出て鳥取県内に入る。氷ノ山スキー場の案内表示があるので従って右折して国道482号線を進んでいくと若狭氷ノ山スキー場がある。

  • わかさ氷ノ山スキー場の駐車場。すごい雪の量かも

    わかさ氷ノ山スキー場の駐車場。すごい雪の量かも

  • リフトに乗ってゲレンデトップまで行く

    リフトに乗ってゲレンデトップまで行く

  • ゲレンデトップまではもう一つリフトに乗る

    ゲレンデトップまではもう一つリフトに乗る

  • 視界はほとんどないし、かなり天気も荒れ模様

    視界はほとんどないし、かなり天気も荒れ模様

  • ワカンを装着してスタート。急登なのでスノーシューより有利かも

    ワカンを装着してスタート。急登なのでスノーシューより有利かも

  • 登っていると他のバックカントリーする人達もいた

    登っていると他のバックカントリーする人達もいた

  • トレースがなくて基本は交代でラッセル続きがはじまる

    トレースがなくて基本は交代でラッセル続きがはじまる

  • トレースがついてると歩きやすいけど、ずっとラッセルさせてもらうわけにもいかないのでやはり交代制

    トレースがついてると歩きやすいけど、ずっとラッセルさせてもらうわけにもいかないのでやはり交代制

  • この付近の積雪量もすごい。ワカンつけててもめちゃくちゃハマる

    この付近の積雪量もすごい。ワカンつけててもめちゃくちゃハマる

  • 霧氷もすごいけど青空じゃないし、この天気でこれなのが残念。でも今日はモンスターも見れそうだ

    霧氷もすごいけど青空じゃないし、この天気でこれなのが残念。でも今日はモンスターも見れそうだ

  • 稜線に出ると風がすごくて視界はほとんどゼロに等しい。普通に遭難できそうなレベルの荒れ模様

    稜線に出ると風がすごくて視界はほとんどゼロに等しい。普通に遭難できそうなレベルの荒れ模様

  • 東屋も中まですごい積もっていた。積雪量は2mを軽く超えてるね

    東屋も中まですごい積もっていた。積雪量は2mを軽く超えてるね

  • 三の丸の避難小屋に到着。ここで休憩をとるが、ここから先は爆風と視界の悪さで行けそうにない

    三の丸の避難小屋に到着。ここで休憩をとるが、ここから先は爆風と視界の悪さで行けそうにない

  • 避難小屋の中で昼食をとる。またどん兵衛だけど体が温まるのよね

    避難小屋の中で昼食をとる。またどん兵衛だけど体が温まるのよね

  • 結局、先に進めずに敗退することにした。視界がゼロに等しくて、ここに来るまで方向感覚がおかしくなっていたけどガーミンがあったのでスムーズに戻れた

    結局、先に進めずに敗退することにした。視界がゼロに等しくて、ここに来るまで方向感覚がおかしくなっていたけどガーミンがあったのでスムーズに戻れた

  • ゲレンデトップまで下りてきた。またスキー場を歩くのかと思いながら・・・

    ゲレンデトップまで下りてきた。またスキー場を歩くのかと思いながら・・・

  • 本日はゲレンデトップまでは登山者のみでスキーヤーやボーダーはいないようだ

    本日はゲレンデトップまでは登山者のみでスキーヤーやボーダーはいないようだ

  • ゲレンデを歩いていても深いところではお腹までハマる

    ゲレンデを歩いていても深いところではお腹までハマる

  • ゲレンデの下までやっと着いた。こういう日もあるけど、恐るべし日本海側の山と感じた

    ゲレンデの下までやっと着いた。こういう日もあるけど、恐るべし日本海側の山と感じた

山の厳しさは標高ではないといういい例かもしれません。スキー場リフトトップより雪が深いというのはわかっていましたが、ラッセルしながらなんとか三の丸避難小屋まで到着できました。問題はその後でした。避難小屋の扉をあけると吹き飛ばされそうな爆風の吹雪きで、もはやブリザード状態。雪が強く当たってくると痛い><なんとか三の丸頂上の展望台までいきましたが敗退。その後、もう一度避難小屋に戻り休憩。次にその扉を開くとさらにコンディション悪化。ちょっとだけ手袋を外して撮影したところ、その一瞬で手がかじかんでしまいました。体感温度は-20度をゆうに越してた感じです。歩いてきたトレースも消えていて、視界も無し。もはやどこを歩いてるのかわからずガーミンのGPSを頼りに歩きました。私が先頭だったのですが、まっすぐ歩いてつもりが右にズレて歩いていたりと方向感覚もなし。本当の意味で冬山の道迷いで遭難の意味を体感しました。こうなってくると地図やコンパスもちょい頼りにならない感じです。GPSがなかったらおそらく際を歩いていたと思いますが、それも滑落の危険等あると思います。なんとか樹林帯まで戻るとトレースが残っていました。
たかだか1500mの山とバカにしていたわけではありませんが、日本海側の冬山がここまで厳しく危険と知らされた一日でした。今回は敗退しましたが、今後の山行にも貴重な経験をしたと思っています。